履歴書というのは、その人が過去にどんな人生を辿ってきたかを書き記したものだ。就職活動で書いたことがあるだろう。新卒採用では、履歴書に書く内容は主に学歴になる。中途採用であれば、職歴も書くことがある。今まで何をやって来たか、についてを、ざっくりと記したものである。...
今年の4月で「掛茶料理むとう」は創業50周年を迎える。ちょうど50年前の4月に、父が独立開業したのだ。その頃の店名は「季節料理むとう」。少しばかり屋号が変わっているし、規模も場所も変わっているけれど、半世紀も続いたことは素直にスゴイことだと思う。ぼくが生まれる前から両親が一生懸...
新型コロナウィルスによるパンデミック発生以降、世界中の経済は大きく揺らいだ。その中の一つに外食産業がある。もはや周知の事実となっているが、外食産業はコロナ蔓延の温床ということにされており、訪れることが憚れる印象が定着した。...
「料理人が売っている商品」の本質とは一体なんだろう。料理、つまり食事を提供することが主要業務であることは間違いない。間違いないのだけれど、料理を生業としている人とそうでない人の差はなにか。決められた作業のようにレシピを再現し続ける調理師と、そうではない料理人の差分は一体何なのか...
数年前のこと、とある製茶会社を訪れた時にこんな会話をした。社屋と製茶工場を新しくしていたので「調子良さそうですね」と何気なく言ったら、「調子がよかったら投資なんかしないです。改善の必要があるから設備投資が必要なんですよ」と言われた。まさにおっしゃる通りだ。...
新たな食文化が一過性の流行でシュリンクしていくか、それとも文化として定着していくか。いろいろと理由はあるのだろうけれど、結局のところ「うまい」にかなうものはないのではないだろうか。...
友人が東京で飲食店を経営していいる。飲食店と言っても幅は広くて、彼の店はうちとはだいぶ違う。会席料理でもないしね。料理よりも飲料を中心とした飲食店だ。と言うと、居酒屋のように聞こえるけれど、それも違う。彼の店がメインにしているのはお茶なのだ。...
幸いなことに、ぼくの周りで企業の看板を振りかざす人はいない。大企業に属していたとしても、普段の仕事ぶりを見ると、ほぼ個人のブランドで仕事をしている。でもまぁ、世の中には企業の看板と自分の実力を履き違えてしまう人もいるんだよね。時々見かけるよ。...
びっくりするくらいに経費がかさんでいる。もうね、これは経営を大きく見直さなくちゃいけないよ。原材料も値上がりしているし、電気ガス水道も値上がりしている。節約はするけれど、それも限界だよなあ。なにせ、昨年対比でも40%も値上がりしているのだ。...
仕事をし始めて、何年も同じことをやっているとそれなりに安定してくる。スキルも蓄積されるし、経験も貯まる。それなりに社会の中で求められていれば、収入だってそこそこ安定する。その地に安住することは、比較的自然なことだろう。...