産業革命が起きたのは18世紀後半から19世紀にかけて。舞台はイギリスだった。というのは、世界史の教科書でも語られることである。たしかに事実だけれど、どうもそれ以前から資本主義社会の原型のようなものは生まれていたように思える。...
食の未来について考えていくと、ますますぼくらの仕事がよくわからなくなってくる。たべものラジオではなくて、本業の飲食店のことだ。最近では何が本業なのかわからないのだけれど、一般的には収入の中心となっている事業の方を本業と呼ぶことが多いらしい。まぁ、感覚的にはどちらが本業でどちらが...
人類は食に関する課題に直面している。というと、なにやら大げさに聞こえる。ただ、食料問題に関して言えば、人類はずっと長い間、それこそ有史以前から食料問題に直面し続けてきた。時代や社会によって課題の内容が少しずつ違っているというだけのことである。...
チームとか組織といったものが、どういう状態になればより良く機能するのか。といったことを論じている書籍は結構多い。なかには、歴史上の偉人を取り上げて解説しているものもあるのだけれど、果たして家康の組織論やアレクサンドロス大王の組織論が現代に通用するものなのだろうか。...
「甘さに魅せられた人類の欲望と権力の物語」。これが砂糖の歴史シリーズのタイトルのはずだった。弟の「長い」という一言により、強制的に「権力の砂糖」という全く意味の通らない謎の日本語になってしまったのだが。...
やっと、少しずつ旅行が出来るようになってきた感じがしている。日本では、という注釈がつくのかもしれない。既に他の国々では、日常が戻っていて旅行というものを楽しみ始めているらしい。国の方針が打ち出されても、まだマスクをしている人が多い日本では、旅行客が増えるまでには時間がかかるのだ...
江戸時代が始まって、半世紀ほど。農業生産性が向上して、その結果商業が発達したし、町人文化が花開いていった。...
しばらくの間、掛川城天守閣は閉館していたのだけれど、今月になって営業を再開した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて、少しばかり古びた外壁の塗装を直していたのだ。なにしろ、漆喰というやつは時間が経てば黒ずんでくるし、劣化してしまう。元々、定期的に塗り直すことを前提とした塗...
最近になって、学びについて強く感じていることがある。小学生や中学生の頃の学びが不足しているな、と。こうしたことに気がついたのは、もちろんたべものラジオを始めたから。原稿を書く前に、色々と調べ物をするわけだけれど、調べて手に入れた情報をどう理解していいかわからないことも多い。仕方...
春になって、花粉が元気に飛び回っているせいか、周囲ではマスクを手放せない人をたくさん見かける。どういうわけか、ここ数年は春の花粉にはあまり反応しなくなっていて、最近は開放的な生活を送ることが出来るようになった。やっぱりマスクをしない生活のほうが自然なんだって感じている。...