江戸時代の物流を調べていて、ふと気がついたことがある。物資というのは、移動交換されるものなのだけれど、表面上に見えているモノの移動だけでなく、裏側にあるモノゴトも一緒に移動しているようにも解釈できる。...
まつろわぬ民という言葉がある。帰順しない民族とか、隷属を拒む民族とかいった意味で使われる。日本でも中世くらいまでは当たり前だった。有名なところでは京都や堺の人たちは、権力に対してまつろうことを拒んでいたから、自治領として独立的だった。何かに所属していなければ生活の不安があるとい...
最近、「このゴミはどこへいくのだろう」と気になっている。いや、わかっていると言えばわかっている。ゴミ焼却場へ運ばれるのだ。めんどくさい話だけれど、ゴミが燃焼されて、その後のことが気になるのだ。多くは焼却された後の燃えかすや空気中に放出されたものは、その後どうなるのだろう。...
昨日の続きです。前編を読んでないと話が繋がらないと思うので、よかったら昨日のエッセイも読んでから進んでみてください。...
最近、改めて江戸時代についていろいろと勉強をしている。気候変動と飢饉、それに対応する幕府や諸藩、経済の変動など。思いつくままに調べていくというのは、気ままで楽しいものだ。多くは書籍からの情報を追いかけていくわけだけれど、様々に枝分かれしていく思考を追いかけていく様子は、まるでネ...
美味しいものを食べると、ほんのひととき幸せな気分になる。不思議なものだ。直前までお腹が減っていることを理由に少しばかりイライラしていたとしても、あっという間に幸せな気持ちになることが出来る。人間というのは、なんとも単純な生き物なのだろうと感じることがある。...
たべものラジオは、食のルーツを辿る旅のような番組だと思っている。その特性として、歴史という意味ではとても長い時間軸でひとつの事象を眺めることになる。ひとつの時代を切り出すのではなくて、紀元前から現代までの長い時間を、ひとつの視点からずっと追っていく。そういう見方だ。だから、ひと...
話し合いという場で、どうしても会話が噛み合わないことがある。それは、それぞれの人が大切にしているポイントが違ったり、思想が違ったり、解釈が違ったりするからで、ある意味仕方のないことだ。むしろ、そうした人たちとの対話は望ましいとすら思う。ただ、上記のこと以外で会話が進まないことが...
世の中には二種類の人間がいる。それは、片付けができる人と、出来ない人だ。と、誰が言ったかしらないし、言った人がいたのかも知らない。でもまぁ、そうだろうとは思う。...
産業革命が起きたのは18世紀後半から19世紀にかけて。舞台はイギリスだった。というのは、世界史の教科書でも語られることである。たしかに事実だけれど、どうもそれ以前から資本主義社会の原型のようなものは生まれていたように思える。...