少し前に、食文化の庶民化の源流は元禄時代にあるのではないかという話を書いた。しかし、そうとばかりも言えないのではないかと思い始めている。確かに、元禄時代は食以外の文化も含めて庶民に「広まって」いったタイミングではある。ただ、その始まりはもう少し遡りそうだ。...
そばとインフルエンサーの関係について考えていたら、江戸時代のメディアや文化の動向が気になってきた。長きに渡って、日本の日本らしい文化の根底を成してきたのは禅でもワビサビでも茶の湯でもない。和歌に代表される奈良平安文化だろう。...
落語を通して見るそばの歴史を振り返ってみる。改めて思い返してみると、本編で語れなかったことがある気がしてきたのだ。...
かつての農村とか漁村の社会構造ってどうなっていたのかな。日本という国にある文化の根底って、そういうところにもたくさんあるよね。江戸時代の文化の中心は、江戸であり京や大阪だったかもしれないけどね。そこへ移住してくる人たちがたくさんいて、その人達は農村や漁村に生まれ育った人なんだ。...
日本文化とはなにか、伝統とはなにか。そして、それらを見直した上でこれからの食産業界で、わたしたち日本が存在感を発揮する道を考える。と、そんなことを考える機会があったのだ。これが、なかなか面白い。...
こういうことが苦手なんだろうな。主語は「日本人は」とも言えるけれど、「人間は」とも言えるかも知れない。2年ちょっと食を通して歴史や社会を学んで感じたことだ。つい、そうしてしまう。というようなことかもしれない。...
昔々、飛鳥時代から奈良時代の税制に租庸調というのがあった。租は米、庸は労働か布など、調は布や特産物が対象だったかな。これ、「しろしめすくに」に通じているんじゃないかと思うんだ。しrしめすっていうのは、天皇が治めるという意味でもあるんだけど、元々は「お知りになる」ということ。つま...
まだちゃんと勉強していないから、大したことは言えないのだけれど、ふいに思いついたことがある。人類にとっての「牛」って、なんだろうって話。...
この2年間ほどの間、ずっと考え続けていることがある。それは、食のパーソナライゼーションのことだ。健康という視点で考えると、人それぞれに必要な栄養素も摂取過剰な栄養素も違う。だから、遺伝子や腸内細菌を知って、個別最適化しようというのが昨今のフードテックで見られるトレンド。それ以外...
たべものラジオでも「今、私達が伝統だと思っているものは、実はそうではないこともある」という話をしている。もう少し正確に言えば、伝統的という言葉が持っている「変わらない」とか「守るべきもの」というイメージは、誤解だということがよくあるということだ。...