郷土料理の対義語ってなんだろう。とそんなことを考え始めた。今のところ、どこにも答えらしき影も見えていないのだが。そう思い始めたきっかけは、フードテックや食産業に触れていて時のことだ。...
「SKS Japan 2023」から少し時間がたった。本当なら、このエッセイもその話題が中心になるはずだし、そうであるべきなんだろうけれど、なかなか筆が進まない。それは、まだ僕の中で発酵が終わっていないからだ。...
旨いってなんでしょうね。と問いかけられた。 「どうされたのですか?」「いや、うちの社長が言うんですよ。旨い酒を作れって。」...
ぼくの車はマニュアル車だ。あまり乗る機械も少ないのだが、どうにも田舎というのは車がないと不便で仕方がない。買い物をするにしても徒歩圏内にあるのはコンビニエンスストアくらいのもの。それも10分程度のところである。食品を買うとしたら、車が必要になる。 日本ではマニュアル車は全体の1...
たべものラジオの最新シリーズは「そば」。落語と絡めながら歴史を振り返っていくと面白いだろうなと気軽に始めたのだけれど、これがなかなかどうして奥が深い。...
1年ほど前から「補助輪のようなモノ」に興味を持っている。人間が自転車に乗れるようになるまでの間だけ、それをサポートするために生まれたモノ。やがて不要になることが運命づけられていると言うか、不要になることをゴールに設定されたモノ。そんなモノが他にもあるだろうか。食産業の中で、それ...
いつだったか、知人がやっているレストランのイベントに参加した時のことだ。その店はイタリアンとフレンチをベースとしていて、ジビエ料理を得意としている。どうやらジビエ料理には一定の理解が必要らしく、中には気持ち悪いとか臭いという意見もあるらしい。ちょっと珍しい野生の動物を食用にして...
日本人は何でも「道」にしてしまう。山林を切り開き、田畑を潰して道を通す。遠方にいくときに不便だからといって、幹線道路を作る。その結果、豊かになった地域もあれば、中間の街が衰退したという事例も数しれない。道路という意味での「道」もあれば、求道の世界を表す「道」もある。...
16世紀末に行われた太閤検地によると、伊豆6.9万石、駿河15万石、遠江25.5万石、三河29万石、尾張57.1万石となっている。現在の静岡県のエリアの石高は47...
日本は水資源大国だと言われている。陸地がさほど大きくないにも関わらず、利用できる真水の量が多い。日常的にも雨がふるし、台風もあれば梅雨もある。中央山脈には雪が積もっていて、山が保水力を持っている。供給量も多いうえに、一定の保水力とろ過システムを天然で備えているからだという。...