なんとなく今日は空が暗いなあ。職場と自宅の距離はほんとうに僅かなのだけれど、消灯した夜の屋外の暗さに気がつくことが有る。天気が悪いときは、案外明るく感じる。街の灯りが反射しているからだろう。田舎とは言え、少しくらいは街に明かりがあるのだ。都会ならば、もっと明るいのだろう。...
ずいぶん若い頃、よく詩を書いていた。正確には歌詞。10代から20代の間はバンドをやっていて、オリジナル曲を演奏していた。特にちゃんと学んだわけではないけれど、好奇心とやってみたいという欲求だけで作詞作曲に挑んでいた頃があるのだ。...
時間をかけて作られたもののほうが素晴らしい、という評価基準のようなものがある。5分でぱぱっと作られた料理よりも、数時間かけて作ったもののほうが良さそうに感じる。たしかにそういうケースも多いけれど、わずか15分ほどで作られる「キンメダイの煮付け」は、10時間煮込んだスープに見劣り...
朝の厨房は冷え込む。手を洗う水は冷たくて、すっかり指先の感覚が鈍ってしまう。包丁を持つ微細な感覚を取り戻そうと、少しずつ温めながら感覚を研ぎ澄まそうとする。冬の毎朝の恒例行事である。勝手口から外に出ると、思いの外暖かさを感じるのは、差し込む朝日のおかげだ。太陽というのは、かくも...
母校の近くには川が流れている。川といっても、石投げが出来るような河原はない。深く切り立った壁のはるか下を水が流れを作っている。今は逆川(さかがわ)と言うけれど、元々は懸川といって、町の名前の由来となった川。...
旅の楽しみのひとつには、旅程があると思うんだ。若い頃の貧乏旅行なんかは、行った先のことはあんまり覚えていなくて、道中でふざけあったこととか、失敗したこととかのほうが記憶に残っている。ドライブデートをしたこともあったけれど、どこに行こうかと言いながらおしゃべりをしているうちに日が...
人は必ず服を着る。ファッションに興味がある人も、そうでない人も。人類のほとんどが服を着るようになったのはいつ頃なのかと考えると、はるか彼方の歴史の地平線の向こう側を覗こうとする気分になる。...
人は情報を食べている。と、誰かが言っていたな。その通りかも知れない。なんとなく否定的なニュアンスで聞いたような気がするんだけど、もう誰が言っていたのかも忘れたくらいだから、定かではない。...
何度かここにも書いている「釣りバカ理論」というのは、ぼくが勝手にそう言っているだけなんだけど。これが、結構評判がいい。最近、掛川で開催された観光シンポジウムでも紹介したら、話が盛り上がった。まぁ、アチコチで話しているから聞き飽きたという人もいただろうけどね。...
最近のテーマというか、きっと大切なことなんだろうなと感じていること。それは、「無ければ無いなりに、有るもので楽しむ」ということだ。...