武藤太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

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ゆっくりと少しずつ変わるもの。それを認知すること、忘れていくこと。 2024年5月31日

2024/5/31    , , ,

台風がやってきては過ぎ、少しずつ夏に近づいていく。稼働中の厨房は、かじかむ指先を温めながら包丁を持っていたのが半年前のことだとは想像もつかないほどの気温になる。台風と聞くだけでも嫌な思いをされる方々も ...

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都会的食生活が十分に行き渡った世界。 2024年5月29日

2024/5/29    , , ,

都会の仕事はとてもハードだ。大黒柱である父親だけでなく、母親も子どもたちも働いていた。そんな状況で、時間をかけずにササッと食べられる食事は大いに歓迎されることになる。 産業革命以降の「都会」で起きた現 ...

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水資源と環境保全について、いま思うこと。 2024年5月20日

2024/5/20    ,

課題があるからやめよう、というのは思考が短絡的だ。必要なこと、良いことをしようとするならば課題を解決する道を探ることが肝要だ。というのは、あちこちでよく聞く話。基本の基と言っても良いくらいだ。全く異論 ...

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田舎のまちづくり、あるある話 2024年4月21日

田舎に帰ってきて、そろそろ10年になる。びっくりするくらいに変わったような気もするし、特になにも変わっていないような気もする。僕自身の変化で言えば、ずいぶんとゆっくりになったかな。歩くのも遅くなったし ...

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消費量に上限がある食産業で、持続可能性ってどういうことだろう。 2024年4月17日

フードファイターってすごい量を食べるよね。一度に何kgも食べるのだけど、それってちゃんとエネルギーとして使ってるのかしら。よくわからないけれど、苦しそうに食べ物を食べている姿って、つくり手としてはちょ ...

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料理の盛り付けどうやっている? 2024年4月16日

2024/4/16    , ,

身近なところではあまり聞かなくなってきたのだけれど、身だしなみってやっぱり大切。今頃の季節は、社会人一年目の人たちが先輩や上司から言われているのだろうか。なんだか、型にはめられているようで嫌だという人 ...

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民主化して広がるものと、そうではないもの。 2024年4月13日

2024/4/13    ,

元禄文化の最初の頃に活躍した松尾芭蕉。日本の義務教育を受けた人なら必ず聞いたことがある名前だし、有名な句のひとつやふたつくらいは諳んじられるはず。「夏草や」、「古池や」、「五月雨を」などと最初の歌いだ ...

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牛乳という世界商品を作り出した社会構造。 2024年4月11日

2024/4/11    , ,

ミルクというのは、もう「世界商品」になりつつあるのか。いや、もうなっているのかもしれない。まだ勉強の途中だけど、そんな気がしてきた。 ミルクの世界史は、今までに取り扱った食材とは少し毛色が違う気がする ...

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半世紀前のレシピを見て気がついた野菜のはなし。 2024年4月10日

2024/4/10    

当店では、過去に提供した献立の記録がある。といっても、その全てを記録してあるわけじゃないけれど、ざっくり半世紀におよぶ献立の記録があるのだ。前菜はどんなもので、椀物や焼き物の中身がなにか。焼き魚に添え ...

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「実は」煮物は簡単。バイアスの解除。 2024年4月6日

2024/4/6  

煮物は、難しいとか手間がかかるとか時間がかかるというイメージがあるらしい。気持ちはわからなくもないのだけれど、実際はそんなことはないのだ。鍋に水を張って、具材を煮る。で、好きなように味付けをすれば良い ...