他のエンタメと違うのは、量産が容易ではないことか。見るというのであれば、大きなスタジアムに沢山の人が集まったり、テレビなどで配信する。一つの試合をエンタメとするならば、それを作り出すのに関わる人の数は数十人だが、たった一つを作れば数万人に届けられる。料理の場合は、1万人に届ける...
国立科学博物館特別展「和食」を見に行って、購入した公式ガイドブックを読み進めている。時間がないっていうのに、他にもやることあるっていうのに、まぁ面白いんだから仕方がない。...
お店によって、訪れる頻度はいろいろだ。一ヶ月に何度も訪れる店もあるし、年に一度だったり、数年に一度、一生に一度ということもある。物理的な距離や、心理的な距離によって違いが出来るのだろうか。金額的なこともあるだろうし、そもそも用がないということもある。事情はいろいろだ。...
履歴書というのは、その人が過去にどんな人生を辿ってきたかを書き記したものだ。就職活動で書いたことがあるだろう。新卒採用では、履歴書に書く内容は主に学歴になる。中途採用であれば、職歴も書くことがある。今まで何をやって来たか、についてを、ざっくりと記したものである。...
今年の4月で「掛茶料理むとう」は創業50周年を迎える。ちょうど50年前の4月に、父が独立開業したのだ。その頃の店名は「季節料理むとう」。少しばかり屋号が変わっているし、規模も場所も変わっているけれど、半世紀も続いたことは素直にスゴイことだと思う。ぼくが生まれる前から両親が一生懸...
新型コロナウィルスによるパンデミック発生以降、世界中の経済は大きく揺らいだ。その中の一つに外食産業がある。もはや周知の事実となっているが、外食産業はコロナ蔓延の温床ということにされており、訪れることが憚れる印象が定着した。...
「料理人が売っている商品」の本質とは一体なんだろう。料理、つまり食事を提供することが主要業務であることは間違いない。間違いないのだけれど、料理を生業としている人とそうでない人の差はなにか。決められた作業のようにレシピを再現し続ける調理師と、そうではない料理人の差分は一体何なのか...
数年前のこと、とある製茶会社を訪れた時にこんな会話をした。社屋と製茶工場を新しくしていたので「調子良さそうですね」と何気なく言ったら、「調子がよかったら投資なんかしないです。改善の必要があるから設備投資が必要なんですよ」と言われた。まさにおっしゃる通りだ。...
新たな食文化が一過性の流行でシュリンクしていくか、それとも文化として定着していくか。いろいろと理由はあるのだろうけれど、結局のところ「うまい」にかなうものはないのではないだろうか。...
友人が東京で飲食店を経営していいる。飲食店と言っても幅は広くて、彼の店はうちとはだいぶ違う。会席料理でもないしね。料理よりも飲料を中心とした飲食店だ。と言うと、居酒屋のように聞こえるけれど、それも違う。彼の店がメインにしているのはお茶なのだ。...