今度一緒にご飯でも行きましょう。というのは、よく聞く社交辞令のひとつだろう。付き合いの中で、物事を円滑にするために言うこともあれば、本音で言うこともある。また会いたい。その時は本当にそう思っていても、なかなか良いタイミングが見当たらずに実現しないままにときだけが過ぎていくという...
人は必ず服を着る。ファッションに興味がある人も、そうでない人も。人類のほとんどが服を着るようになったのはいつ頃なのかと考えると、はるか彼方の歴史の地平線の向こう側を覗こうとする気分になる。...
今年も掛川祭が終わった。数年ぶりに、元通りの祭りが開催されて、地域の人達の顔にも笑顔が見える。年に一度のことではあるけれど、こうした恒例行事は時の移ろいを感じさせる。田舎では、ようやくマスクを外したひとが増えてきたところだけれど、祭りは日常が戻ってきたことを体感させてくれるだろ...
毎日ではないけれど、それなりの頻度で文章を書いている。それは、このエッセイだったりたべものラジオの原稿。よくもまぁそんなに書くことがあるもんだと、自分でも思うのだが、不思議と継続することが出来ている。...
昔々、飛鳥時代から奈良時代の税制に租庸調というのがあった。租は米、庸は労働か布など、調は布や特産物が対象だったかな。これ、「しろしめすくに」に通じているんじゃないかと思うんだ。しrしめすっていうのは、天皇が治めるという意味でもあるんだけど、元々は「お知りになる」ということ。つま...
旨いってなんでしょうね。と問いかけられた。 「どうされたのですか?」「いや、うちの社長が言うんですよ。旨い酒を作れって。」...
体に悪いものを食べると、それが蓄積されて健康に影響がある。というのだけれど、本当だろうか。体に悪いのものという表現が良くないか。砂糖や塩もそうだし、旨味調味料もそうだし。極端なことを言えば、毒素だって疑問がある。...
時々目にすることがあるのだけれど、飲食店によって独自のルールを決めているという記事や書き込みがある。同じく飲食店を経営している身であるから、気持ちは分からなくもない。けれども、独自ルールが特徴的であるということが記事になるような場合、少々やり過ぎではないかと思うケースが多いよう...
「顔合わせ」「結納」は、結婚に関連する儀式である。昨今は、その存在意義が伝承されていないのか、様々な問い合わせが増えている。それとともに、個々の自由な言葉の解釈に変化してしまっていて、会話の齟齬すらも起きているらしい。...
先日、お店の企画として「食×婚礼」という動画を収録した。そろそろ、一般公開されているだろうか。たべものラジオのように、事前調査にメチャクチャ労力がかかる収録もあるけれど、その場で色々と思考しながらの収録は当日の労力が高いらしい。少々脳みそが疲れた。...