武藤太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

「カメムシを食べた」 昆虫食から見る「食べる」と「食べない」の世界線。 2025年1月30日

2025/1/30    , ,

たまたま新聞を開いたら「カメムシを食べた」という文字が目に入った。気になって読んでみると、大量発生したカメムシを「やられたらやり返す」の精神で食べてみたのだという。直感的にギョッとしたのだけれど、フラ ...

食事マナーってなんだろう。 2025年1月27日

2025/1/28    , ,

「失礼クリエイター」とは、たまたまインターネット上で見かけた表現だが、マナー講師のことをそう表現しているらしい。なかなか皮肉の効いた言い回しだ。従来のマナーだけでなく、新たなマナーを独自解釈で創作する ...

職能集団の「区別」が生み出す伝承と高度化。差別と自由を構造的に考えてみる。 2025年1月20日

2025/1/20    , , ,

歴史を勉強していると、職業的な血脈のようなものを感じることがある。武士の子どもは武士だし、僧侶の子どもは僧侶。農民も職人も、やっぱりその家の家業として継承されていく。歴史の中では当たり前といえる話。 ...

文化の民主化の構造と、それに伴うイノベーションの方向性に関する考察 2025年1月17日

人類の繁栄の典型的なパターンなんてあるのだろうか。 例えば、ひとつの集落が形成されて、そこでいろんなシステムや技術や文化が醸成される。で、少し人口が増えたりなんかして集落の面積が広がると、今度はその規 ...

モヤモヤした感覚を言語以外の方法で捉える方法。「行事食」 2025年1月15日

概念とか仕組みとか、やりたいことにかける思いとか。自分の中で生まれつつある思考って、なんだかモヤモヤする。そんな感覚ってない? うまく言語化出来なくて、だからこそ伝わらないってこともあるのだけど。そん ...

変化の時代だからこそ「変わらないもの」が大切。それは「変えない」という意思が守り続ける。 2025年1月14日

2025/1/14    , ,

新年の初詣に出かけた人も多いだろうけど、あれは一体いつから始まったのだろう。 新年を祝うという気持ちは、平安時代からあったらしい。室町時代ころになって、荘園制度が崩壊したことで消炎の鎮守神は地域の氏神 ...

日本の食文化の思考パターン 2025年1月6日

和食とはなにか。これは、既にユネスコ文化遺産に登録されたときに、偉大な研究者たちによって言語化されている。たしかにそのような特徴を持っていると思う。ただ、日本における食文化の構造や、その変遷については ...

歴史的な変化が起きたその日、それは音もなく過ぎ去っていく。 2024年12月30日

2024/12/30    , , ,

食文化の変遷を数多く観察していく。というのは、たべものラジオの番組としての特徴のひとつ。食材も変わったし、食材がどのように調理されていくかも変わったし、食材に対して人間がどのように相対してきたかも変わ ...

「民主化する」は簡素化ということ。「簡素化する」は本質から遠ざかるということ。 2024年12月27日

2024/12/27    , ,

食文化を歴史の流れで見ていくと、だいたいのものは民主化されるということに気がつく。いつか、ちゃんと体系的に整理したほうが良さそうだな。 現代日本料理の最もフォーマルなスタイルである本膳料理。室町時代に ...

環境に優しい商品のほうが高い。という変な世界。 2024年12月26日

2024/12/26    , , ,

先日開催された「Food Tech Venture Day Neo」というイベントにオンラインで参加した。食の社会システムに変革をもたらすいくつもの企業が登壇し、イノベーションの息吹を感じられる時間だ ...