昨日の続きの話になるのだけれど、つくづく日本のなかの日本らしさっていうのは、レイヤードなんだろうなと思う。歌枕を巡る旅というのもそうだし、芭蕉に始まる俳諧もそうだ。どこかに起点はあるのだろうけれど、大抵のモノゴトは、その前に何かが存在している。それらを踏まえて、なぞるのだ。なぞりながら、私だったら...
今年に入って、久しぶりに外国からのお客様が増加している。掛川のような田舎町では、まだそれほどの実感は沸かないかもしれないが、それでも時折外国人を見かけるようになった。観光庁のデータを見る限りは、1-3月だけでも既に400万人以上の来日だそうだ。...
「顔合わせ」「結納」は、結婚に関連する儀式である。昨今は、その存在意義が伝承されていないのか、様々な問い合わせが増えている。それとともに、個々の自由な言葉の解釈に変化してしまっていて、会話の齟齬すらも起きているらしい。...
先日、お店の企画として「食×婚礼」という動画を収録した。そろそろ、一般公開されているだろうか。たべものラジオのように、事前調査にメチャクチャ労力がかかる収録もあるけれど、その場で色々と思考しながらの収録は当日の労力が高いらしい。少々脳みそが疲れた。...
砂糖の歴史を終えて、現代人の糖質摂取について思うところがある。科学的アプローチではなくて、人文学的に考察してみてのことだ。...
世の中には二種類の人間がいる。それは、片付けができる人と、出来ない人だ。と、誰が言ったかしらないし、言った人がいたのかも知らない。でもまぁ、そうだろうとは思う。...
産業革命が起きたのは18世紀後半から19世紀にかけて。舞台はイギリスだった。というのは、世界史の教科書でも語られることである。たしかに事実だけれど、どうもそれ以前から資本主義社会の原型のようなものは生まれていたように思える。...
食の未来について考えていくと、ますますぼくらの仕事がよくわからなくなってくる。たべものラジオではなくて、本業の飲食店のことだ。最近では何が本業なのかわからないのだけれど、一般的には収入の中心となっている事業の方を本業と呼ぶことが多いらしい。まぁ、感覚的にはどちらが本業でどちらが副業という感覚はない...
昨日の続きです。読んでいない方は、ぜひ昨日のエッセイも読んでください。というか、文章を途中で切断したので、読まないと話がつながらないかもしれない。...
人類は食に関する課題に直面している。というと、なにやら大げさに聞こえる。ただ、食料問題に関して言えば、人類はずっと長い間、それこそ有史以前から食料問題に直面し続けてきた。時代や社会によって課題の内容が少しずつ違っているというだけのことである。...