砂糖とその産業に関連する歴史を紐解いていくと、いくつかの不思議な現象に出会う。不思議というとやや誇張が過ぎるのだけれど、理解するのに時間を要する現象という意味で、僕の目には不思議なことのように映るということだ。...
落語の世界に登場する人物には、ある程度決まった名前と役割が与えられている。熊さんだとか八っつぁんといった名前が登場したら、大抵は大工などの仕事をしている。「あっしは学のある方じゃありませんがね。腕っぷしにはちょいと自信があるんでさぁ」なんてことを言う。人情味があって、思いやりもある。でもどこかそそ...
地元の観光協会で活動していると、けっこう面倒なことに出会う。少しだけ背景を説明するところから始めよう。...
「大人になりたくない」と「早く大人になりたい」という気持ちを考えたとき、あなたはどちらのタイプだろうかだろうか。ぼく自身、既に大人になってしまっているから、過去の自分を振り返ることしかできない。 確か、そのどちらも言ったことがあるような気がしている。...
サラリーマンを辞めて商売をするようになって、つくづくと自分の能力に呆れかえる。経営とかマネジメントが下手くそ過ぎるのだ。家族だからなんとかなっているという部分が大きい。逆に家族だからこそ出来ていない部分も大きい。...
段取り八分という言葉がある。いったいどこの世界で誕生した言葉なのだろう。元々は「段取り八分仕事二分」ということわざのような格言のような言葉だったのだけれど、最初の部分しか言われなくなってきているらしい。...
小学生の頃、ぼくらの世代がドはまりした漫画がある。その名もドラゴンボール。たべものラジオの中でもガンダムと並んで隠喩に使いたいところだけれど、ぼちぼち伝わらない世代も多くて二の足を踏んでいる。どちらかというと、ワンピースの方が認知度が高くなってきているようだ。...
東南アジアや中央アジアに旅行された方は体験したことがあるかもしれない。一物一価など無縁の世界がそこには広がっている。上記のようなコストの概念が適用されている場合もあるが、多くはボッタクリ根性に見える。しかし、そこには「持てるものからは対価をもらい、持たざるものには恵みを」という思想も見え隠れする。...
砂糖のような世界商品は、ある程度共通の価格で安定すると言われる。経済学における「一物一価の法則」というやつだ。自由経済市場で、なおかつ同一の市場で同一時点ならば、自然と価格は一定に定まる傾向にあるという。...
出汁。それは日本料理の基本であり、根幹である。 これは、真実なのだけれど、同時に嘘でもある。 ややこしい表現になってしまっているのだけれど、出汁という言葉の定義によって見方が変わるのだ。という事を言いたい。...