常々思っているのだけれど、日本料理の特徴のひとつに、なんでも自己流で再解釈してしまうというのがある。自然信仰があって、自然を尊び調和を目指すという世界観が根付いているから、他の世界観を持った地域からもたらされた知見も食材も食材も料理も、みんなこの思想で再解釈される。そんなふうに...
現在のかしこまった席における日本料理は、会席料理が主流になっている。本来は本膳料理であるはずだったし、茶懐石の場合もあるという程度だったはず。いつの間にか、酒席の料理であった会席料理が「フォーマルの場にふさわしいもの」ということになったのだから、興味深い現象だ。...
出汁。それは日本料理の基本であり、根幹である。 これは、真実なのだけれど、同時に嘘でもある。 ややこしい表現になってしまっているのだけれど、出汁という言葉の定義によって見方が変わるのだ。という事を言いたい。...
「日本料理の変遷」シリーズを通して、日本文化とはなにかについて見てみようと思っていた。なにか掴めたのだろうか。ということで、今一度振り返ってみることにする。...
和を以て貴しと為す。聖徳太子が言ったとされている言葉だね。有名な言葉だ。このセリフの「和」について、ちょっと思いついたことがある。...
日本人は季節感を特別視する傾向がある。あると思う。ちゃんとした研究を読んだわけでもなく、ただの直感だから性格なところは知らない。けど、あると思うんだ。...