ときどき、飲食店の評価レビューで見るに堪えないものを見かける。幸い、うちの店ではほとんどないのだけど、感情的にディスられたら嫌な気持ちになるよね。どの店だって、不味いものを作って売ろうと思っているわけじゃないんだから。みんな一生懸命にやっている。...
人間っていうのは、よほどの経験があったとしても自分以外のことはよくわかっていない。たぶん、本質的には一生かけてもわからない。すごく冷たいようだけれど、実際のところそうだと思うんだ。だってさ。お腹が痛いと言っていて、ズキズキだとかチクチクだとか表現してもらっても、ぼくの想像してい...
小学生の宿題に「漢字の書き取り」ってのがある。日本の義務教育を受けた人は、全員やるはず。漢字の書き取り練習の中に、書き順書き取りっていうのがあるんだよね。ひとマスに一画ずつ書いていくやつ。「大」という字だったら、ひとマス目は横棒だけ、ふたマス目は横棒と左ハライってな感じ。この方...
ぼくらのような料理人の本分は、美味しい料理を作ることだ。これはこれで技能。それなりに知識が必要だし、練習も必要。その結果としていろんな美味しいものが生み出されるわけだよね。 「おいしく作る」に対して「おいしく食べる」ということを少し考えてみようと思う。...
たべものラジオを始めてから、ずいぶんと勉強熱心になったもんだ。まさか、あんなにも苦手教科だった歴史を勉強するのがこんなに楽しいとはね。どうなるかわからないもんだ。...
「今どきの若いもんは!」と言う人って、今でもいるのかな。ぼくらが若い頃はよく言われたけどね。頑張りが足りないだとか、根性がないだとか。そういうことが多かったような気がする。...
「西から昇ったおひさまが、東へ沈む」。そんなバカな。という人は、アニメ「天才バカボン」を見たことがないのだろう。まさに、そんなバカなという話なのだけれど、これでいいのだ~というのがこのアニメの面白いところ。...
先日祖母の一周忌法要があった。ばあちゃんっ子だったぼくは、ばあちゃんから貰った言葉がいくつもある。ケセラセラっていうのもよく言っていたな。なるようになるっていう感じで使われることが多いけれど、それともちょっと違う。もっと老子の上善如水のような意味で言っていたような気がするよ。...
「なにかの目的があってやること」と「その行動そのものが目的であること」がある。手段の目的化という文脈で使われることも多いのだけど、それはそれで良いこともあるんじゃないかと思うんだよね。...
世間とズレたタイミングで法事を行う。というのは、ぼくらの業界ではよくあることだ。新盆にしても旧盆にしても、お客様がお盆の法要を行う時は仕事だ。お店を休んでいる場合じゃないもんね。そんなわけで、祖父母やご先祖様には川向うで少し待っていてもらうことになる。祖父母ともに我が家の事情は...