時代が違う。この数十年の間に、テクノロジーも経済も大きく変わって、社会の構造そのものが大きく変わった。幼少期の記憶は、まるで古典を読んでいるようですらある。...
食の歴史を調べていると、領土とか国境といったものと、文化は一致しないのだなと思う。どんなに為政者が土地に線を引いても、文化や慣習、もっと言えば考え方のようなものだって混ざり合う。完全な分離なんか出来ないのだろう。...
日本料理や日本文化、日本の伝統って一体なんだろう。いろいろと勉強すればするほどわからなくなってしまうんだ。豆腐はたしかに日本の伝統食品だと言われているのだけれど、元々中国のものだし、日本以外のアジアの国々では広く食べられている。日本式という冠をつけるのなら、日本独自の文化ってこ...
地方都市で、ある程度の規模を持つ飲食店や宿泊施設はマイクロバスを所有していることが多い。うちは、数年前にやめてしまったのだけれど、駅や自宅までマイクロバスで迎えに行くのだ。...
昨日に引き続いて「濃縮タンパク質」の話だ。この単語は、ブログを書いているときに自然発生したと感じている造語。一般用語ではない。簡単に言うと、タンパク質はいろんな植物にも少量ずつ存在していて、食物連鎖の中で動物などの特定の生物に濃縮されている。人間にとって、微量タンパク質をかき集...
今年、母校である掛川第一小学校が創立150周年をむかる。創立は明治6年。実は、去年から今年にかけて150周年の節目を迎える学校は全国にたくさんある。明治5年、学校制度が定められた法が発布された。いわゆる学制だ。このときに出来た小学校の一つが母校なのである。...
昨日の続きの話になるのだけれど、つくづく日本のなかの日本らしさっていうのは、レイヤードなんだろうなと思う。歌枕を巡る旅というのもそうだし、芭蕉に始まる俳諧もそうだ。どこかに起点はあるのだろうけれど、大抵のモノゴトは、その前に何かが存在している。それらを踏まえて、なぞるのだ。なぞ...
世の中には、実に多くの「知らないこと」がたくさんあるものだ。食べ物の歴史を紐解くだけでも、それは多くの学びを得ることが出来る。基礎知識が不足しているために、周辺のことまでイチイチ学び直さなければ理解できないのだけれど、それがまた面白くもある。...
昨日の続きです。 日本古来の日本らしさを考えるのならば、それは外来文化が強く影響するよりも前を見てみるのが良いと思った。けど、残念ながら、そんな時代の文献は存在しないのだ。なにせ、当時の文字による記録がない。もう、考古学的な調査が必要な世界だ。...
「日本料理の変遷」シリーズを通して、日本文化とはなにかについて見てみようと思っていた。なにか掴めたのだろうか。ということで、今一度振り返ってみることにする。...