母校の近くには川が流れている。川といっても、石投げが出来るような河原はない。深く切り立った壁のはるか下を水が流れを作っている。今は逆川(さかがわ)と言うけれど、元々は懸川といって、町の名前の由来となった川。...
生産効率をもっと向上させよう。というのは、多くの企業が取り組む内容だ。これを下げようと努力する企業はないだろう。なるべく少ないリソースで多くの商品を生み出すのは、産業の宿痾みたいなもの。経営の神様とも呼ばれた稲盛和夫氏は、よく「この空気から作られないかな」と言っていたという。...
何度かここにも書いている「釣りバカ理論」というのは、ぼくが勝手にそう言っているだけなんだけど。これが、結構評判がいい。最近、掛川で開催された観光シンポジウムでも紹介したら、話が盛り上がった。まぁ、アチコチで話しているから聞き飽きたという人もいただろうけどね。...
落語の枕にこんな小話がある。昔、まだ往来には多くの売り声が響いていて、豆腐屋だったりイワシ屋だったり、納豆屋だったりが天秤棒を担いで売り歩いていた時代のことだ。ある時イワシ屋が威勢のよい声で「え〜イワシ!イワシでござ〜い!」と通り過ぎていく。すると、その後ろから「ふるーい、ふる...
近年は、なにかとシェアの精神が発揮される社会になってきた。富を独占するのではなくて、みんなでシェアする。知識もシェアする。イギリスの王立協会も、フランスの王立パリ科学アカデミーもフィレンツェ実験学会も、科学知識のシェアという精神が働いていたのだと思う。互いの知識を共有することで...
古代文明のことを知りたくて、ちょっとずつ調べている。紀元前数千年のことだから、あまりにも長い時の流れに、感覚がおかしくなってくる。「西暦」というやつがなかなか曲者だと思うんだ。「2023年」という表記が、「この社会が出来て2000年くらい」という認識を引き連れてくるような気がす...
幼い娘と一緒にいると、いろんな発見があって面白い。先日もそうだったのだけれど、天井に虫がいるのに気がついたのだ。...
最近、改めて江戸時代についていろいろと勉強をしている。気候変動と飢饉、それに対応する幕府や諸藩、経済の変動など。思いつくままに調べていくというのは、気ままで楽しいものだ。多くは書籍からの情報を追いかけていくわけだけれど、様々に枝分かれしていく思考を追いかけていく様子は、まるでネ...
「甘さに魅せられた人類の欲望と権力の物語」。これが砂糖の歴史シリーズのタイトルのはずだった。弟の「長い」という一言により、強制的に「権力の砂糖」という全く意味の通らない謎の日本語になってしまったのだが。...
最近は、あまり自分の車に乗る機会がなくて、気がついたらバッテリーがあがってしまっていた。維持費もかかることだし、もう所有していることに意味は無いのかもしれない。手放せばよいのだけれど、それなりに愛着があるものだから、またクルマに乗る機会を作ってドライブにでも出かけようかなどと妄...