武藤太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

落語会の愛しきバカ「与太郎」と、「まぁ」という意味のない言葉。 2024年12月4日

2024/12/4    , ,

ぼくは落語が好きでね。誰それの話が良いとか、そういうのはあんまりよく覚えていない。まぁ、同じ話を聞いても面白い人とそうでもない人がいるよなってことくらいはわかるから、なんとなく好みの噺家さんがいるとい ...

塩少々ってどのくらい?読めるのに伝わらない表現と通訳者の重要性。 2024年12月3日

塩少々、とろ火でコトコト、ひと煮立ち。料理本ではよく見られる表現だけれど、これが定量的ではないのでわかりにくいという声もある。それはその通りで、例えば化学実験のそれと比べれば、ずいぶんと曖昧な「指示」 ...

他の誰かにとって都合の良いカタチ、で置いておく。 2024年12月2日

2024/12/2    , ,

人類は、たぶん肉しか食べなくても生きていける。それが健康的な生活なのかと言えば、そうではない。体臭はきつくなるし、脂っぽくなる。なんとなく疲れが取れないという日が続くことだろう。あまり長くは生きられな ...

効率化中毒が行き着く先にあるアタリマエ。 2024年11月29日

2024/11/29    

合理的であるとか効率的であるということを考える時、その対象範囲をどこまでに設定するかが大切だ。というのは、昨日の続きの話。 昨日は漁業の話だったのだけれど、組織でも同じことが言える。というか、そのほう ...

トラフグが豊漁。資源管理の仕組みと意識。 2024年11月28日

2024/11/28    

今シーズンはフグが豊漁だ。他の地域の情報が少ないので簡単に言い切ることは出来ないけれど、少なくとも静岡県近海では昨年に比べて漁獲量が多い。フグ料理を提供する店としてはありがたい話だけれど、これが手放し ...

マイノリティー食材の見せ方を考える。 2024年11月27日

2024/11/27    ,

少し前にご来店されたお客様に鴨鍋をお出ししたところ、一人の方が少し顔を曇らせたように見えた。「どうかされましたか?」「いえ、なんでもありません」 あまり詳しくお話を伺うことが出来なかったのだが、どうや ...

農耕社会の変遷を学べば、未来のヒントが見えてくる。 2024年11月26日

2024/11/26    , , , ,

食文化史を勉強していて、一般教養としての歴史ではあまり触れられない部分に気がつくことがある。 例えば、縄文時代は狩猟採集で弥生時代から農耕社会となったという話。メソポタミア文明でも黄河文明でも良いのだ ...

日本の食文化と水。世界に誇る資源。 2024年11月25日

日本の食文化の特徴って、どんなものだろうか。改めて考えると、なかなか難しい。そもそも、日本というひとつの塊で考えることが無理筋なのだ。 今の国土がひとつの国であるということになったのは、近代以降の話。 ...

移りゆく宴会のカタチ 2024年11月22日

2024/11/22    ,

宴会らしい宴会ってなんだろう。昭和や平成の頃だったら、宴会といえばなにかしらの余興がつきものだったというけれど、確かにそんな風景をたくさん見てきた。数年前だったら、学校の先生の集まりでは余興が組み込ま ...

場を支配する空気感の功罪。 2024年11月21日

2024/11/21    

芸事にはあんまり詳しくないのだけれど、ちょっとめんどくさいなと思うのが「いじり」の笑いだ。友達と一緒にお酒を飲んでいて、いじるのもいじられるのも、別に嫌いというほどのことはないのだけれど、ちょっとめん ...