少し前に、日本料理の様式はコミュニケーションを主軸に据えた形式として発展してきたということを書いたよね。あれから少し考えて、ちょっと思いついたことがあるんだ。...
和を以て貴しと為す。聖徳太子が言ったとされている言葉だね。有名な言葉だ。このセリフの「和」について、ちょっと思いついたことがある。...
思ったことは素直に言葉にする。というと、一見良いことのようにも捉えられそうだけど、実はそうじゃないんだろうな。思いついたことと、思いついた言語は区別して考えなくちゃいけないんだと思う。...
読解力の続きを書いてみる。基本的に小学生の頃は得意だったんだよね。なんというか、あんまり勉強しなくてもある程度の点数が取れてしまう。というと、ちょっと才能があるように聞こえてしまうけれど、そうじゃないと思うんだ。たまたま、そうだったというだけ。だって、小学校のテストには、明快な...
国語のテストで読解問題というのがある。次の4つのうち、最も正しく表しているものを選びなさいっていう問題。あれ、ホントに苦手だったんだよね。...
言葉の定義があいまいなまま議論が進んでしまうことは、思っているよりもたくさんある。これは、後々になって面倒なんだよ。話し合いっていうのは、お互いが持っている情報がある程度均一であるほうが深まる。...
観光施策だったり、文化財の保護活用だったりと、行政に関わるお仕事で声をかけていただくことが多い。そんな中で、気になっていることがある。...
日本のサービスは「出来ません」と言うのが早すぎる傾向にある。そんな指摘を聞いた。元々のサービス設計にないことを求められた時に、けっこう早い段階で「出来ません」と言われることが多い。意外かもしれないけれど、マニュアルベースのサービス設計を行うアメリカなどのほうが融通がきくんだよね...
余り知られていないけれど、日本料理はエンターテイメントとしての側面が強い。強いというか、エンターテイメントとして楽しむための料理を目指したのが古いのだ。なにせ、平安時代の末期ころから、エンターテイメント要素を取り入れ始めている。そして、その傾向は現代までずっと続いているんだよね...
「料理は、食べる人がいて料理となる」とか言うと、誰かの名言みたいに聞こえる。そんな話は聞いたことがないのだけれどね。どんなに美味しくて美しい料理をこしらえたとしても、誰も食べないのだったら絵に描いた餅だ。いや、見た目も朽ちていくのだから餅の絵よりも儚いか。...