武藤太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

リポジショニングとかピボットとか 2022年10月27日

2022/10/27    , , ,

仕事をし始めて、何年も同じことをやっているとそれなりに安定してくる。スキルも蓄積されるし、経験も貯まる。それなりに社会の中で求められていれば、収入だってそこそこ安定する。その地に安住することは、比較的 ...

集約する価値とコストのはなし。2022年10月26日

2022/10/26    , , ,

前日の話をひっくり返すようだが、「目利き」のような機能は課題があると思っている。平たく言ってしまえば、コスト。手間賃もあるけど、そこは問題じゃない。そこはほら、技能に対する報酬だから。もっと別なところ ...

飲食店が魚屋から魚を買う理由。2022年10月25日

「えー、いわしっ!いわしっ!」 「おう、はっつぁん。今朝も精が出るねぇ。」 「旦那、いかがですか?今朝は良いのが入ってますぜ。」 「そうだねぇ。はっつぁんとこのイワシはいつも良いから助かるよ」 江戸の ...

食文化の進化論「食の起源」2022年10月24日

2022/10/24    ,

「進化論」って有名よね。びっくりするほど有名なのに、あんまりちゃんと知られていないらしいんだ。サルが人になったって話なんだけどさ。まぁ、それはそれで間違っていないんだけど、自然淘汰の部分がスッポ抜けて ...

バイアスと色眼鏡。2022年10月23日

2022/10/23    ,

たべものラジオに限った話じゃないのだけれど、どんなメディアも結局は「その人から見た世界」を表現している。こればっかりはどうしようもないよね。いわゆる「バイアスがかかっている」状態。つまり、世の中のほぼ ...

生活に組み込まれたコミュニケーションの仕込み。2022年10月22日

少し前に、日本料理の様式はコミュニケーションを主軸に据えた形式として発展してきたということを書いたよね。あれから少し考えて、ちょっと思いついたことがあるんだ。 コミュニケーションって一言に言っても、い ...

食文化の文脈を経済と絡めて眺めてみる。2022年10月21日

2022/10/21    , ,

食文化の背景を探る過程で、ちょこちょこと経済の仕組みを勉強している。スシのシリーズでは、江戸時代を中心とした貨幣経済の乱高下を紐解いてみた。なんでそこに興味を持ったかというと、特にこれといった理由はな ...

日本料理で解釈した「和を以て貴しと為す」2022年10月20日

和を以て貴しと為す。聖徳太子が言ったとされている言葉だね。有名な言葉だ。このセリフの「和」について、ちょっと思いついたことがある。 もしかしたら「和」は「輪」とも通じているのじゃないだろうか。言葉遊び ...

優良なサービスを提供するには、それを体験する必要がある。 2022年10月19日

優良なサービスを構築するためには、もっと優良なサービスを体験する必要がある。なんだけど、意外と疎かになりがちなんだよね。 美味しいスシを握りたいと思ったら、美味しいスシっていうのがどんなものなのかを体 ...

自分の意見をちゃんと伝え合うという基本。2022年10月18日

思ったことは素直に言葉にする。というと、一見良いことのようにも捉えられそうだけど、実はそうじゃないんだろうな。思いついたことと、思いついた言語は区別して考えなくちゃいけないんだと思う。 コミュニケーシ ...