古代文明のことを知りたくて、ちょっとずつ調べている。紀元前数千年のことだから、あまりにも長い時の流れに、感覚がおかしくなってくる。「西暦」というやつがなかなか曲者だと思うんだ。「2023年」という表記が、「この社会が出来て2000年くらい」という認識を引き連れてくるような気がす...
まだ日本という国がひとつにまとまる前。戦国時代なんかはわかりやすいけれど、それぞれの藩が群雄割拠していた時代があった。その後、江戸時代には一つになったと考えてしまいがちだけれど、実際のところはそんなこともないんだよね。300以上の国に分かれていて、それぞれが独立した国として運営...
先日の台風で関東地方を中心に水害が発生した。テレビで見る程度でしか状況は分からないが、生活に大きな影響を与えたようだ。日常が早く戻ると良いな、と思うと同時に自然の力強さとか、恐ろしさを感じずにはいられない。...
少し前に、食文化の庶民化の源流は元禄時代にあるのではないかという話を書いた。しかし、そうとばかりも言えないのではないかと思い始めている。確かに、元禄時代は食以外の文化も含めて庶民に「広まって」いったタイミングではある。ただ、その始まりはもう少し遡りそうだ。...
そばとインフルエンサーの関係について考えていたら、江戸時代のメディアや文化の動向が気になってきた。長きに渡って、日本の日本らしい文化の根底を成してきたのは禅でもワビサビでも茶の湯でもない。和歌に代表される奈良平安文化だろう。...
かつての農村とか漁村の社会構造ってどうなっていたのかな。日本という国にある文化の根底って、そういうところにもたくさんあるよね。江戸時代の文化の中心は、江戸であり京や大阪だったかもしれないけどね。そこへ移住してくる人たちがたくさんいて、その人達は農村や漁村に生まれ育った人なんだ。...
日本文化とはなにか、伝統とはなにか。そして、それらを見直した上でこれからの食産業界で、わたしたち日本が存在感を発揮する道を考える。と、そんなことを考える機会があったのだ。これが、なかなか面白い。...
こういうことが苦手なんだろうな。主語は「日本人は」とも言えるけれど、「人間は」とも言えるかも知れない。2年ちょっと食を通して歴史や社会を学んで感じたことだ。つい、そうしてしまう。というようなことかもしれない。...
たべものラジオでも「今、私達が伝統だと思っているものは、実はそうではないこともある」という話をしている。もう少し正確に言えば、伝統的という言葉が持っている「変わらない」とか「守るべきもの」というイメージは、誤解だということがよくあるということだ。...
「SKS Japan 2023」から少し時間がたった。本当なら、このエッセイもその話題が中心になるはずだし、そうであるべきなんだろうけれど、なかなか筆が進まない。それは、まだ僕の中で発酵が終わっていないからだ。...