Tag豊かさ

使わなくなることを前提とした商品設計。 2023年7月19日

1年ほど前から「補助輪のようなモノ」に興味を持っている。人間が自転車に乗れるようになるまでの間だけ、それをサポートするために生まれたモノ。やがて不要になることが運命づけられていると言うか、不要になることをゴールに設定されたモノ。そんなモノが他にもあるだろうか。食産業の中で、それ...

夏の思い出と、いろんな楽しみ方。 2023年7月18日

夏の思い出のひとつに、野球観戦がある。高校生の頃には、夏の大会の応援に出かけてとても暑かった記憶がある。静岡にはプロ野球チームがないから、滅多にスタジアムに行くことはないのだけれど、それでも東京や大坂で何度か野球観戦に行ったことがある。それも、なぜか暑い時期だった。...

熱交換を前提にして、空気の流れを設計するまちづくり。出来るのか? 2023年7月17日

今年もまた、ずいぶんと暑い夏がやってくるらしい。エルニーニョの影響で少しは冷夏のような現象が起きるかもしれないと思ったけれど、そんなことは無いそうだ。昨年からのいろんな気候現象があって、それらの複合的な結果として、やっぱり暑い。理由はともあれ夏は暑いものだ。...

ノーミス前提の社会って厳しすぎないかな。 2023年7月15日

まだ、勉強が中心であるはずの年齢の頃。時々行われる学力テストで90点以上だったら、まず親に文句を言われることはなかった。当たり前のように高得点を取っていたのは小学生の頃までで、そこから先はあまり見ることはなかったけど。それでも、たまには良い点を取ることがあって、大抵の場合は褒め...

歌枕と魔改造。膨大な量の果てにたどり着いた日本の独自性という質。 2023年7月4日

日本は魔改造文化だと言われている。日本発祥のものは少ないけれど、海外から取り入れたものを魔改造し続ける。その結果、原型がわからないほどに魔改造が施され、それは日本独自のものに昇華される。そして、日本発祥の文化と認識されるのだ。...

なんで勉強しなくちゃいけないの?という子供に、祖母が「バカになっちゃうじゃないか」と答えた意味。 2023年6月12日

何度となくこのエッセイに登場するのが祖母である。それだけ僕の人生において祖母が伝えてくれたことが影響を与えている。 子供の頃、祖母に「なんで勉強をするの?」と聞いたことがある。祖母はこう言った。「勉強しなければバカになっちゃうじゃないか」...

まつろわぬ民が幸せに生きていく社会とはどんなものなのだろうか。 2023年6月8日

まつろわぬ民という言葉がある。帰順しない民族とか、隷属を拒む民族とかいった意味で使われる。日本でも中世くらいまでは当たり前だった。有名なところでは京都や堺の人たちは、権力に対してまつろうことを拒んでいたから、自治領として独立的だった。何かに所属していなければ生活の不安があるとい...

「食事」という人類の営みの歴史から見る「作法」と「矜持」 2023年5月25日

時々目にすることがあるのだけれど、飲食店によって独自のルールを決めているという記事や書き込みがある。同じく飲食店を経営している身であるから、気持ちは分からなくもない。けれども、独自ルールが特徴的であるということが記事になるような場合、少々やり過ぎではないかと思うケースが多いよう...