十二単ってどうやって着るか知ってる?着物を十二枚重ね着するんじゃないの?という安直な想像は、実際に見てみると見当違いだということがよく分かる。そんなに簡単じゃないのだ。だいたい、布を十二枚も重ねるのって大変なのよ。着物じゃなくても良いから、手近な布をテーブルの上で重ねてみればわかる。美しく見えるよ...
料理は修行なんかしなくても、おいしく作ることが出来るのならそれでいい。それだけで、一流の料理人である。というと、とても極端な話に聞こえるのだけれど、真実だと思うんだ。...
食の歴史をずっと眺めていると、ふと当たり前のことに目がいかなくなることがある。当たり前なのだけれど、当たり前すぎて気が回らないといったところだろうか。...
新型コロナウィルスによるパンデミック発生以降、世界中の経済は大きく揺らいだ。その中の一つに外食産業がある。もはや周知の事実となっているが、外食産業はコロナ蔓延の温床ということにされており、訪れることが憚れる印象が定着した。...
今を遡ること9年ほど前。ぼくは掛川という田舎町に帰ってきた。生まれ故郷というわけではないけれど、小学生から高校を卒業するまでの間、この街で成長した場所。そして、現在もずっと実家のある場所。...
「料理人が売っている商品」の本質とは一体なんだろう。料理、つまり食事を提供することが主要業務であることは間違いない。間違いないのだけれど、料理を生業としている人とそうでない人の差はなにか。決められた作業のようにレシピを再現し続ける調理師と、そうではない料理人の差分は一体何なのか。これを見定める必要...
音楽というものはとても不思議。...
昨日の続きです。...
20年以上も前の話。今思うと、とんでもないことをしていた、ということがある。なんで、そんなことをしようと思いついたのかが謎。いや、自分なりに論理的に考えて、それが最善だと思うから実行したのだ。けれども、今思うと他にもっと良い方法があったのではないか、と思うことはいくらも思いつくのだ。...
食のパーソナライゼーションについて考えていると、自由意志というものを考えざるを得ない。ということを、少し前のフードイノベーションの未来像で取り上げられていた。そのことからインスピレーションを受けて少し語ろうと思う。...