話し合いという場で、どうしても会話が噛み合わないことがある。それは、それぞれの人が大切にしているポイントが違ったり、思想が違ったり、解釈が違ったりするからで、ある意味仕方のないことだ。むしろ、そうした人たちとの対話は望ましいとすら思う。ただ、上記のこと以外で会話が進まないことが...
昨日の続きの話になるのだけれど、つくづく日本のなかの日本らしさっていうのは、レイヤードなんだろうなと思う。歌枕を巡る旅というのもそうだし、芭蕉に始まる俳諧もそうだ。どこかに起点はあるのだろうけれど、大抵のモノゴトは、その前に何かが存在している。それらを踏まえて、なぞるのだ。なぞ...
「顔合わせ」「結納」は、結婚に関連する儀式である。昨今は、その存在意義が伝承されていないのか、様々な問い合わせが増えている。それとともに、個々の自由な言葉の解釈に変化してしまっていて、会話の齟齬すらも起きているらしい。...
「みんなと同じ様に休んでおいて、更に休もうっていうの?」 小学5年生の頃だから、かれこれ30年以上も前の話。ゴールデンウィークが終わってから、来週3日間学校を休む旨を担任の先生に伝えた。クラス中に響き渡る大声で彼女に言われたのが冒頭のセリフだ。...
チームとか組織といったものが、どういう状態になればより良く機能するのか。といったことを論じている書籍は結構多い。なかには、歴史上の偉人を取り上げて解説しているものもあるのだけれど、果たして家康の組織論やアレクサンドロス大王の組織論が現代に通用するものなのだろうか。...
世の中には、実に多くの「知らないこと」がたくさんあるものだ。食べ物の歴史を紐解くだけでも、それは多くの学びを得ることが出来る。基礎知識が不足しているために、周辺のことまでイチイチ学び直さなければ理解できないのだけれど、それがまた面白くもある。...
やっと、少しずつ旅行が出来るようになってきた感じがしている。日本では、という注釈がつくのかもしれない。既に他の国々では、日常が戻っていて旅行というものを楽しみ始めているらしい。国の方針が打ち出されても、まだマスクをしている人が多い日本では、旅行客が増えるまでには時間がかかるのだ...
とある外国の映画の中で、「スシや刺身はコスパが悪い」と言っていた。ほとんど調理らしきこともしていないのに、料理の価格としては割高だという。日本人で、日本料理にかかる手間や技術を多少なりとも知っている人ならば、いくつもの反論が思いつくだろう。けれども、西洋社会の食文化の文脈を考え...
庭の桜が満開だ。一斉に咲き誇るその姿は、ずっとずっと日本人の心を捉えている。日本人にとっての桜は、少し特別なもののように感じられるのはなぜだろう。...
「大人になりたくない」と「早く大人になりたい」という気持ちを考えたとき、あなたはどちらのタイプだろうかだろうか。ぼく自身、既に大人になってしまっているから、過去の自分を振り返ることしかできない。 確か、そのどちらも言ったことがあるような気がしている。...