今日のエッセイ-たろう

明けましておめでとうございます。 2024年1月4日

明けましておめでとうございます。年が変わったからといって、人間が変わるわけでもなく、今まで通りの生活が続くだけ。というと、なんとも冷めた感じがするのだけれど、あまり代わり映えのない日々を過ごして、あっという間に数日が過ぎてしまった。

少しばかり違うのは、ブログも読書も手を止めて、できる限り家族と過ごす時間にあてたこと。正月というのは、良い口実になるのだ。誰かに言い訳する必要なんかないのだけど。あえて言うなら、自分自身に休む口実を与えるような感覚かな。

口実という意味では、昨年一年間を振り返ってみたり、今年一年間の抱負を考えるのにはよいきっかけだ。正月に限らず、決算や誕生日や記念日というのは、そういうものなのかもしれない。

信念というか、なにかしらやりたいことがあって、それはずっと変わらない。そういう前提なら、時々前後の道を眺めては、足元を確認する。そんな感じかな。

たべものラジオで取り上げたい題材はたくさんある。題材をメモしているのだけれど、いつになったら終わるのだろうかという気がしている。ざっと数えてみたら、100以上あってね。で、昨年はわずかに3シリーズ。このペースでいくと、最低でも30年はかかってしまうことになるんだよなぁ。もう少し構成を考えなくちゃいけない。

たべものラジオには、「食を面白く学ぶ」というサブタイトルがついているのだけれど、これで良いのかな。「私たちは何を食べているのか。」というのが、大きな問としてあって、そのためにあれこれと勉強したり考えたりしている。というのが、ぼく個人的な感覚。これは、もう何度も同じことを繰り返し言っているような気がするな。

年末、珍しくたべものラジオを聞いてみた。砂糖シリーズなのだけれど、これはとても反省が多かったなぁ。本編から脱線して、ネタっぽいことを喋っているのはまだ良いのだけれど、本当に不要な話もけっこう多かった。連続して聞いていると、同じ話を何度も聞かされたり、全体の流れが分かりづらかったりしているのがよく分かる。

収録の間隔が何日もあいている。というのも原因の一つだろうか。前回話した内容を忘れてしまっていることがある。台本に書き起こした流れは忘れないのだけれど、脱線した話や雑談については全く覚えていない。だから、似たようなことを何度も話してしまうことになるのかもしれない。となると、台本からは大きく逸脱しないようにしたほうが、全体としてスッキリするかな。

何度も同じ話をしてしまうのは、老化現象の一つのように言われている。これって、前に話したという事実を忘れていたり、他に新しいことをインプットしていないってことなのかもね。はぁ、気をつけよう。

そう言えば、初期の頃のほうが構成を考えて作っていたな。最近は、勉強しながら「次の話はどうしよう」と考えている。前は、「このシリーズの話題はこれにしよう」と、あらかじめ書き出していたんだよね。いくつかの問いを設定して、それに沿って話を構成する。スシとか日本酒のシリーズがわりと上手く行ったイメージが有るかなぁ。

せっかく良い振り返りが出来たのだ。しっかり反省して、しっかりと進展していかなくちゃ。そうだなぁ。週2配信なら、100話以上配信できるわけだから、1シリーズあたり10話だとしても8シリーズくらいは進めたい。収録や編集の課題もあるけれど、それだけの内容を調査してまとめきれるかどうか。頑張ろっ。

今日も読んでくれてありがとうございます。けっきょく、ありきたりな新年の抱負になってしまった。そういうものか。ちゃんと調べて、整理してまとめる。削ぎ落とすところは落とす。みたいなことをやらないとね。食の課題を考える上で必要な情報を少しでも届けたいから。

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武藤 太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

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