武藤太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

第三者が加わると、ふいにバランスが良くなるってことあるよね。 2023年10月15日

落語の枕にこんな小話がある。昔、まだ往来には多くの売り声が響いていて、豆腐屋だったりイワシ屋だったり、納豆屋だったりが天秤棒を担いで売り歩いていた時代のことだ。ある時イワシ屋が威勢のよい声で「え〜イワ ...

「見つめ合って会話する」ことを、日本ではどう解釈されてきたのか。 2023年10月14日

日本人は会話中に目を合わせないと言われる。全てではないだろうけれど、その傾向が強いのだとか。そりゃそうだろう。日本人にとって、じっと目を見つめ合うという行為は、特別なことなんだから。 ちょっと前の日本 ...

「Do you have a pen?」の意図するところ。 2023年10月13日

「Do you have a pen?」というフレーズを、たしか中学生の最初の頃に授業で聞いた気がする。「Yes, I do.」なんていう返事を教わりながら、このフレーズは一体いつ使うんだろうかと思っ ...

「◯◯らしさ」を支えるなにか。 2023年10月12日

2023/10/12    , ,

食の歴史を調べていると、領土とか国境といったものと、文化は一致しないのだなと思う。どんなに為政者が土地に線を引いても、文化や慣習、もっと言えば考え方のようなものだって混ざり合う。完全な分離なんか出来な ...

価値と価格のバランス。 2023年10月11日

2023/10/11    , ,

お店によって、訪れる頻度はいろいろだ。一ヶ月に何度も訪れる店もあるし、年に一度だったり、数年に一度、一生に一度ということもある。物理的な距離や、心理的な距離によって違いが出来るのだろうか。金額的なこと ...

「食べる」も教育のひとつ。 2023年10月10日

2023/10/10    , , , ,

今年も掛川祭が終わった。数年ぶりに、元通りの祭りが開催されて、地域の人達の顔にも笑顔が見える。年に一度のことではあるけれど、こうした恒例行事は時の移ろいを感じさせる。田舎では、ようやくマスクを外したひ ...

秋の公園とドングリ。 2023年10月9日

2023/10/9    , , ,

急に気温が下がって、ついこの前まで暑いと言っていたのが嘘のようだ。日がるうちはいいけれど、日が傾く頃には上着を着なければ寒く感じる。 町外れの公園では、そこかしこにどんぐりが転がっているのを見かける。 ...

2種類の証明と料理の正解。 2023年10月7日

2023/10/7    , , ,

それが論理的に正しいことを証明せよ。なんて言うと、数学の証明の問題を思い出す。なんだか懐かしい。 「証明」には2つのタイプがあるような気がしている。数学という学問の中で語られるもの。それから、実生活に ...

言葉にならない感覚は、情報から欠落するが、新たな解釈の種になる。 2023年10月6日

楽譜って、どこか言語みたいな感じがする。もう少し正確に言うと、書き言葉。あの法則、何ていうんだったかな。直接会って話すのと、電話で会話するのと、メールするのとで、文字だけのコミュニケーションはほとんど ...

妄想してみよう。もしもたべものラジオが書籍を作るとしたら? 2023年10月5日

2023/10/5    

もし。もしもだよ。たべものラジオで本を書くとしたら、どんなのが良いと思う?今のところ、書籍を出版するという予定はないのだけれど、そういう声もあるといえばあるものだから、ちょっと気になっているんだ。 と ...