武藤太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

「一物一価の法則」と矛盾する価値観。 2023年3月18日

砂糖のような世界商品は、ある程度共通の価格で安定すると言われる。経済学における「一物一価の法則」というやつだ。自由経済市場で、なおかつ同一の市場で同一時点ならば、自然と価格は一定に定まる傾向にあるとい ...

出汁文化の本質は昆布と鰹節ではない。 2023年3月17日

出汁。それは日本料理の基本であり、根幹である。 これは、真実なのだけれど、同時に嘘でもある。 ややこしい表現になってしまっているのだけれど、出汁という言葉の定義によって見方が変わるのだ。という事を言い ...

「好きなことだけやって生きていく」は成立するのか。 2023年3月16日

やりたいことだけで生きていく。ということをしようと思うと、それが実現する人と、そうではない人が生まれる。なぜだろうか。比較的自由に生きているつもりではあるのだけれど、それでもやりたいことだけで生きてい ...

興味の偏りとその対象。 2023年3月15日

野球の世界大会であるWBCが大いに盛り上がっている。テレビでは毎日報道されているが、ぼくのスマホニュースアプリではあまり盛り上がっているようには見えない。というのは、ぼく自身のWBCに対する興味が反映 ...

日本の食をコンテンツとして活かす土台を考える。 2023年3月14日

2023/3/14    , , , ,

昨日の続きです。 なぜ「食」が切り出されるほどに注目されているのかを考えてみる。 まず、リーチしやすさがある。世界中の人々は必ず何かしらを食べている。当たり前の話だけれど何も食べなければ生きていけない ...

食と観光を考えてみる。 2023年3月13日

2023/3/13    , , ,

世界中の観光業が低迷していたのは、それが新型コロナウイルスによる世界的大流行だったことは周知の事実だ。観光に関連する事業者は、大きな打撃を受けたし、その打撃に耐えきれなかったものは退場した。なんとか耐 ...

クリエイティブセンスと学びと技術。 2023年3月12日

2023/3/12    , , ,

個人的に直接知っている料理人、特に若い世代の人たちにはよく伝えることがある。と言うと、なんだかとても偉そうに聞こえる。料理人としての技術や価値という意味では、ぼくなんかよりもずっと素晴らしい人達がいる ...

「モノマネ」から始める創作術:模倣を通じたオリジナリティの発見 2023年3月11日

2023/3/11    ,

ぼくは、基本的に何かを始めるときには誰かの模倣から始める。現代では、大抵のことは先駆者が存在している。イノベーションを起こして、先には誰もいないということを始めるスゴい人もいるけれど、それはぼくじゃな ...

日常の複雑さを理解する:分割と統合の視点 2023年3月10日

2023/3/10    ,

効率的な掃除と時間・労力の関係 片付けや掃除は、まとめてやったほうが効率的だ。という話を聞いたことがある。どうにも、この考え方には馴染めない。いや、わからないわけではないのだ。時間を細かく分断するより ...

フィクションで楽しみながら歴史を知る。 2023年3月9日

2023/3/9    , , , ,

掛川にもいくつかのお城がある。比較的有名なのは掛川城と高天神城だ。山内一豊が領主だった時代に作られた掛川城天守閣の美しさは、お城好きの人の間ではちょっとばかり知られている。高天神城は、戦国時代を代表す ...