江戸時代が始まって、半世紀ほど。農業生産性が向上して、その結果商業が発達したし、町人文化が花開いていった。...
ずいぶんと前のことだけれど、ニュースキャスターの久米宏さんがインタビュー番組の中でこんなことを言っていた。テレビというのは、ラジオに比べて情報量が多い。そのことで、意識が分散されてしまって、伝えたい情報が伝わらないことがある。...
最近になって、学びについて強く感じていることがある。小学生や中学生の頃の学びが不足しているな、と。こうしたことに気がついたのは、もちろんたべものラジオを始めたから。原稿を書く前に、色々と調べ物をするわけだけれど、調べて手に入れた情報をどう理解していいかわからないことも多い。仕方...
庭の桜が満開だ。一斉に咲き誇るその姿は、ずっとずっと日本人の心を捉えている。日本人にとっての桜は、少し特別なもののように感じられるのはなぜだろう。...
三角貿易。砂糖やタバコなどがヨーロッパに運ばれ、そこで入手した衣料品や武器などがアフリカに運ばれ、アフリカから奴隷が新世界へと運ばれる。人類にとっての発展期であり、同時に黒歴史そのものでもある。...
砂糖とその産業に関連する歴史を紐解いていくと、いくつかの不思議な現象に出会う。不思議というとやや誇張が過ぎるのだけれど、理解するのに時間を要する現象という意味で、僕の目には不思議なことのように映るということだ。...
サラリーマンを辞めて商売をするようになって、つくづくと自分の能力に呆れかえる。経営とかマネジメントが下手くそ過ぎるのだ。家族だからなんとかなっているという部分が大きい。逆に家族だからこそ出来ていない部分も大きい。...
やりたいことだけで生きていく。ということをしようと思うと、それが実現する人と、そうではない人が生まれる。なぜだろうか。比較的自由に生きているつもりではあるのだけれど、それでもやりたいことだけで生きているようには感じられていない自分がいる。一方で、割りと好きなことをやっているよう...
個人的に直接知っている料理人、特に若い世代の人たちにはよく伝えることがある。と言うと、なんだかとても偉そうに聞こえる。料理人としての技術や価値という意味では、ぼくなんかよりもずっと素晴らしい人達がいるので、その土俵で物を申したいという意味ではない。もっと思想の部分の話。技術者と...
ぼくは、基本的に何かを始めるときには誰かの模倣から始める。現代では、大抵のことは先駆者が存在している。イノベーションを起こして、先には誰もいないということを始めるスゴい人もいるけれど、それはぼくじゃない。だから、先駆者の知見を学ぶためにも「モノマネ」から入ることが多い。...