今を遡ること9年ほど前。ぼくは掛川という田舎町に帰ってきた。生まれ故郷というわけではないけれど、小学生から高校を卒業するまでの間、この街で成長した場所。そして、現在もずっと実家のある場所。...
「料理人が売っている商品」の本質とは一体なんだろう。料理、つまり食事を提供することが主要業務であることは間違いない。間違いないのだけれど、料理を生業としている人とそうでない人の差はなにか。決められた作業のようにレシピを再現し続ける調理師と、そうではない料理人の差分は一体何なのか...
食のパーソナライゼーションについて考えていると、自由意志というものを考えざるを得ない。ということを、少し前のフードイノベーションの未来像で取り上げられていた。そのことからインスピレーションを受けて少し語ろうと思う。...
昨日の続きです。 日本古来の日本らしさを考えるのならば、それは外来文化が強く影響するよりも前を見てみるのが良いと思った。けど、残念ながら、そんな時代の文献は存在しないのだ。なにせ、当時の文字による記録がない。もう、考古学的な調査が必要な世界だ。...
「日本料理の変遷」シリーズを通して、日本文化とはなにかについて見てみようと思っていた。なにか掴めたのだろうか。ということで、今一度振り返ってみることにする。...
食のパーソナライゼーション。これについて、随分前にも書いたことがあるのだけれど、今回思いついたことがあるので少し書き出してみようと思う。...
世界中のほとんどの社会には、主食が存在している。日本における米のように、それを神聖視したり精神的にも質的にも重用しているケースすら、いくつも見られる。むしろ、近代以降のヨーロッパやアメリカのように主食がその絶対的なポジションから影を薄めているケースのほうが少ないように見える。...
前職までに体得した技術や知見を放出するコーナー。というのを、勝手にやっている。先週までの「語り部の威力」もそのひとつだ。もう使わないんだけど、かつてやっていて、もしかしたら誰かの役に立つかもしれないという話を放出してみようと思う。で、今日はマーケティングの話だ。...
「おいしさ」は長らく、情緒的な価値と考えられていました。しかし、最近の研究で「おいしさ」から導き出される幸福感が、健康効果もを持つという新たな側面に光を当てることになりました。 とある研究の記事の文章。...
4歳の娘と1歳の娘が、おもちゃの取り合いをする。子供同士のこうしたやり取りは、きっと世界中のあちこちで見られる風景なんだろうな。おもちゃだけじゃなくて、母を独占しようとするのも同じ。大人の目線では、もう少し優しくできないもんだろうかと思ってしまう。特に、お姉ちゃんはそう言われる...