出汁。それは日本料理の基本であり、根幹である。 これは、真実なのだけれど、同時に嘘でもある。 ややこしい表現になってしまっているのだけれど、出汁という言葉の定義によって見方が変わるのだ。という事を言いたい。...
野球の世界大会であるWBCが大いに盛り上がっている。テレビでは毎日報道されているが、ぼくのスマホニュースアプリではあまり盛り上がっているようには見えない。というのは、ぼく自身のWBCに対する興味が反映されているからだ。...
昨日の続きです。 なぜ「食」が切り出されるほどに注目されているのかを考えてみる。...
世界中の観光業が低迷していたのは、それが新型コロナウイルスによる世界的大流行だったことは周知の事実だ。観光に関連する事業者は、大きな打撃を受けたし、その打撃に耐えきれなかったものは退場した。なんとか耐えている事業者も、その多くはこれからが正念場であるだろう。...
昨日、地元観光協会で掛川の歴史をたどるツアーを開催した。といっても、一般公募するようなものではなく、観光協会の関係者が学ぶためのものだ。ちょうど、大河ドラマで舞台になる土地柄でもあるので、改めて学び直そうというのである。...
ずっとずっと考えてきたことがある。たべものラジオを始めるよりも前のことだ。ぼくが食産業の端っこにちょこんと足を載せた頃から考え続けてきたことである。 以前、このエッセイの中でも書いたことがあるのだけれど、父が作った料亭を引き継ぐときには食について色々と勉強したし、考えまくった。...
日本人にとって、最も長い間、最も多く食べられてきた料理は味噌汁なのではないかと思う。たべものラジオのファーストシリーズの話を持ち出して恐縮だけれど、改めてそう思うのである。しかも、ご飯すら凌ぐかもしれない。...
たべものラジオのために勉強をしていて、つくづくと感じることがある。料理や食文化というのは、生活であると同時に思想でもありアートでもある。そんなふうに見えるのだ。...
十二単ってどうやって着るか知ってる?着物を十二枚重ね着するんじゃないの?という安直な想像は、実際に見てみると見当違いだということがよく分かる。そんなに簡単じゃないのだ。だいたい、布を十二枚も重ねるのって大変なのよ。着物じゃなくても良いから、手近な布をテーブルの上で重ねてみればわ...
食のパーソナライゼーションについて考えていると、自由意志というものを考えざるを得ない。ということを、少し前のフードイノベーションの未来像で取り上げられていた。そのことからインスピレーションを受けて少し語ろうと思う。...