今日のエッセイ-たろう

もし夏休みが無くなったら…? 2023年8月20日

夏休みって、こんなに長く必要なのかなあ。という疑問がある。もちろん、意味があると多くの人が認識してきた背景があるから、あちこちの国で採用されているんだろう。それにしても、いつからこのシステムになっていて、なんのために存在しているのだろう。そして、それは現代でも妥当なのだろうか。と思うことがある。

というのも、世間でこんな声を聞くからね。毎日子供が家にいるおかげで、なかなか仕事が進まない。食事が大変。仕事の間に抜け出せないので、自宅に残してきた子供が心配。といった感じ。主に小学生のお母さんたちの声なんだけど。

確かに、お昼ごはんどうするんだろうとは思うよね。低学年の子供だと、どこかに預けなくちゃいけないし。そうなると学童保育みたいなところになるんだけど、それも各地で不足気味の状況。子供の立場からしても、学校が休みなのに学校の近くの学童に行くのもなんだか妙な感覚かもしれない。

女性の社会進出が進んで、核家族化が進んだことが影響しているのかな。核家族でなくても、シルバー人材の活用とか言って、高齢者も後期高齢者もバリバリと活躍中。そうなんだよね。子育てを家庭で行っていた時代は、親か祖父母の誰かが子育てに従事していたわけだ。大人が全員社会に出て働くということを進めると、家庭の子育てを担う人材を空白にすることでもあるだろうな。そりゃ、託児施設が足りなくなるわけだ。

夏休みが無くなったら、世の中はどう変わっちゃうんだろうね。ちょっと極端だけど、極端なことを考えて並べてみるとなにかがわかるかも知れない。

学校の授業日数は確実に増えるね。近年授業時間が足りなくて問題になっているから、これは一挙に解決する。むしろ、余裕が生まれるかも知れない。そしたら、少しくらいはフレックスに休みを取れるようにするなんてことも可能なんだろうか。社会人で言うところの有給休暇みたいなものだったり、盆暮れの休暇だったり。

そのくらいだったら、宿題なんて出さなくてもいいかも知れない。そしたら、夏休みの宿題というものが消えるね。でも、自由研究がなくなるのはつまらないな。いやまぁ、それは通常の時間に余裕ができるから、その時間にまわせばいいか。あ、時間に余裕があったら、受験のための詰め込みをしなくても良いかも知れない。ちゃんと面白く学べる。というのは、とても楽しそうだ。

なんだか、勉強という側面だけを見ると、良いことのほうが多そうに見えてきてしまった。

困るのは部活かな。夏の甲子園大会なんて、夏休みが無くなったら成立しないもんね。平日に試合が組まれているわけだから。夏休みの特別展みたいな企画も成立しないか。子どもたちが集中する期間だからこそ、博物館も美術館もその年代に合わせた特別展を開催することが出来るんだもんね。良し悪しかな。代わりに、夏休み期間の週末に激混みになる行楽施設は快適になるかも知れない。

今は少ないらしいけれど、長期バイトが無くなっちゃうか。高校生や大学生だと、夏休みの間にアルバイトをすることもあるよね。あれ、禁止している学校もあるらしいけれど意味がないからやめた方がいい。少しくらい、社会を体で感じたほうがいいと思うし、そもそもアルバイトのせいで学力が落ちるという論理にはエビデンスもない。勉強しない人は、アルバイトをしようがしなかろうが勉強しないんだから。

体験という意味では、長期休暇って大事だよね。特に大学生くらいになると、とても貴重だと思う。小学生までは保護者の同伴や協力が必要なのだろうけれど、一定年齢を超えると自分でできるからね。そういえば、高校時代には往復数百キロの自転車の旅に出たことがあったっけ。

思いつくままに書き出しただけだから、なんの検証にもならなかったな。ちゃんと時間をかけて反実仮想的に思考実験したらもっと面白いことが浮かんでくるのかな。これは飲み会のネタかなあ。

今日も読んでくれてありがとうございます。子供の頃、夏は暑くて学校にいられないから夏休みがあるって説明されたことがあるんだけど、あれって本当なのかな。方便の可能性もあるからなあ。もし本当だとしたら、もう当てはまらないよね。温暖化の影響もあって、学校は空調完備が基本になったから。むしろ、家にいるより快適だったりして。

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武藤 太郎

1988年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ、カルフォルニア州の大学留学。帰国後東京に移動し新宿でビックカメラや携帯販売のセールスを務める。お立ち台のトーク技術や接客技術の高さを認められ、秋葉原のヨドバシカメラのチーフにヘッドハンティングされる。結婚後、宮城県に移住し訪問販売業に従事したあと東京へ戻り、旧e-mobile(イーモバイル)(現在のソフトバンク Yモバイル)に移動。コールセンターの立ち上げの任を受け1年半足らずで5人の部署から200人を抱える部署まで成長。2014年、自分のやりたいことを実現させるため、実家、掛茶料理むとうへUターン。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務める。2021年、代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなどで活動している。

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