今日のエッセイ-たろう

車を運転していて見つけた不思議。 2024年1月10日

車を運転していて、時々不思議だなと思うことがある。きっとなにか事情があるのだろうけれど、ぼくの目には不思議に映るのだ。

地方にはバイパスと呼ばれる自動車道がある。大きな国道の混雑を緩和させるために、市街地を避けて通過させるために建設された道路。元々は障害物や問題を回避するとか迂回するという意味の単語だったように記憶しているのだけれど、どうだったかな。

その町に用がなくて、さっさと次の町へと行きたい人にとっては、まちの混雑は障害物になるのか。まぁ、ただ通過するだけの車で市街地が混雑したり、それが原因で事故などのリスクが高まったりすることは避けたいところではある。

バイパスが建設された頃は、片側一車線の部分が多い。計画時点で見込まれる交通量がその程度だったということだろう。今になって、交通量が増えたために拡幅工事があちこちで起きるのもしょうがない。昭和時代の交通量と比べたら格段にそれは増加しているらしい。

我が家の近所には、バイパスではないが平成時代に作られた幹線道路がある。山を切り開いて隣町のバイパスまで繋がっている。高速道路のインターチェンジが出来たことで必要になったのだ。ところどころ片側一車線の部分があるけれど、随分と拡幅工事が進んで片側二車線になった。

最初から二車線にすれば良いのに。というのは、後年になって思うところなのかもしれないけれど、実はこれが不思議なのだ。最初の段階で、すでに片側二車線を建設できるように土地は購入されていて、平面に造成されている。道路や川に架ける橋のための橋梁も作られている。素人目には、平面にならされた部分はコンクリートをいれたら道路になりそうなくらいだ。

道路の拡幅工事が始まったときには、草だけでなく灌木が多い茂っている。橋梁も所々劣化していて修復工事が必要なほど。このコストを考えれば、最初から二車線にすれば良いのにと思ってしまう。いま何度目かの拡幅工事が進んでいて、これで全区間が二車線になるわけだけど、最初に道路が作られ始めてから20年以上が経過しているんだよね。不思議だなあ。ロスが大きいように見えてしまう。

そうそう。車線減少のときにも不思議なことがあるね。例えば左側に寄らなければいけないとするじゃない。そうすると、かなり手前から左側に車が集まっていて混雑するっていう現象があるよね。あれ、なんだろうな。合流直前まで右側を走行している車に対して、どこかで「ズルい」みたいな感情もあるらしいんだけど。合流のために方向指示器を出した途端に、合流させまいと加速する車もちらほら見かけるんだよね。

冷静に考えれば、「なるべく二車線で走行できる区間を長くする」ほうが、交通混雑を回避できる。仮に、すべての車両が200m手前から左側しか走行しないとしたら、その区間も一車線であるのと同じってことになっちゃわないかしら。みんなが、合流直前まで均等に左右の車線を走行していて、うまいこと譲り合って合流するっていうのが合理的なように思えるんだけどね。どうなんだろう。左右のどちらかに合流させるんじゃなくて、左右から真ん中に合流するっていう仕組みにしたらどうなるんだろう。

今日も読んでくれてありがとうございます。怒りの声を上げるという気持ちはなくて、なんとなくモヤモヤするくらいの感じ。モヤモヤの原因は「どうしてこうなっているのだろう」という疑問かな。現象そのものを理解したい気持ちのほうが強い。理解しなくても何も困らないんだけどね。

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武藤 太郎

1978年 静岡県静岡市生まれ。掛川市在住。静岡大学教育学部附属島田中学校、島田高校卒。アメリカ留学。帰国後東京にて携帯電話などモバイル通信のセールスに従事。2014年、家業である掛茶料理むとうへ入社。料理人の傍ら、たべものラジオのメインパーソナリティーを務め、食を通じて社会や歴史を紐解き食の未来を考えるヒントを提示している。2021年、同社代表取締役に就任。現在は静岡県掛川市観光協会副会長も務め、東海道宿駅会議やポートカケガワのレジデンスメンバー、あいさプロジェクトなど、食だけでなく観光事業にも積極的に関わっている

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